この連載では「聞き書き」でスタッフが生徒をインタビューしていきます。「聞き書き」とは、まず相手の話をじっくり聞き、相手が実際に話しているような口調で書き起こす手法です。
当スクールの生徒たちは日本語習得や学力面をはじめ、さまざまな課題を抱えていますが、いま、東京での日々を生きる子ども・若者としての豊かな表情も持っています。教室ではそのユニークな感性が繰り出す発言に大笑いしたり、鋭い視点に感心したり。
そんなひとりひとりの等身大の姿を伝えたくて、この連載を始めました。教室の片隅でひととき、生徒とおしゃべりしているような気分を味わっていただければうれしいです。
インタビュー第1弾のアカンチャは、小学6年生でネパールから来日。今春、中学から高校へ進学します。来日してから3年半ほどでめきめき日本語の力を伸ばしました。
前編ではネパールにつながるナカラミ家の押入れ(!)について、そしてネパールでの暮らし、来日した頃の思い出などを語ります。元気いっぱいのマシンガントークにどうぞおつきあいください。
うち、高校に合格したなんてありえなーい!! だって初めは日本語もできなかったし、漢字もぜんぜん。合格発表のとき、1分ぐらいショックだったからね。
読者コメント