グローバルキッズ&ユースマガジンhttps://yscglobal.publishers.fm/2018-12-28T11:58:17+00:00【スクール通信】YSCグローバル・スクールの2018年
2018-12-28T11:58:17+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/19578/<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/727c622d6ab44b87977f6fc4ef133007.jpg" /></p>
<p>YSCグローバル・スクールでは平日の毎日、午前中から夜まで、さまざまなレベルやニーズに合わせた日本語、教科支援、高校受験指導の各クラスが展開されています。</p>
<p>それだけでもにぎやかな日々なのですが、海外ルーツの子どもたちが友人関係や日本社会での「居場所」を育めるよう、年間を通して多数の行事も行っています。スクールの1年を、行事を中心にふりかえってみました。</p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/68e8f3320e4d4762b3956cf8bd59e618.jpg" /></p>
<p> </p>
<p>4月:</p>
<p>スクールの移転</p>
<p>*昨年度までと同じ福生市内で、新たな場所に引越しました。教室内や活動のようすは<a href="https://www.kodomo-nihongo.com" rel="nofollow">こちらのHP</a>でどうぞ。</p>
<p>5月:</p>
<p><a href="https://www.kodomo-nihongo.com/info/activity/20180529.html" rel="nofollow">お弁当パーティー</a></p>
<p>6月:</p>
<p><a href="https://www.kodomo-nihongo.com/info/activity/20180703.html" rel="nofollow">運動会</a></p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/23d800d1fe384995a028bb51476b312f.jpg" /></p>
<p> </p>2018-12-28T11:58:17+00:00【寄付のお願い】日本語教育が必要な子どもに、オンライン授業を!
2018-12-28T11:30:51+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/19301/<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/b04255026581440aaedcce8df63f2c47.jpg" /></p>
<p>全国の公立学校に日本語がわからない、海外ルーツの子どもが増えています。その数、4万3千人以上。うち1万人以上が学校で何の支援も受けられずにいます。</p>
<p><a href="https://www.kodomo-nihongo.com" rel="nofollow">YSCグローバル・スクール</a>では、2010年から東京都福生市で海外ルーツの子ども・若者に日本語教育と教科学習支援、高校受験指導を行ってきました。年間約100名の生徒が通所していますが、周囲にこのような場がない子どもたちが全国に数多くいます。<br /><br />その解決策として、2016年に同スクールの授業をオンラインでライブ配信する「<a href="https://www.nihongo-kodomo.net/" target="_blank" rel="noopener nofollow">NICO|にほんご×こどもプロジェクト</a>」を開始。支援のない地域からも、日本語を学ぶことができるようになりました。</p>
<p>でもまだ、全国各地の支援が必要な子どもの数に比べれば小さな一歩です。</p>
<p>さらに多くの子どもたちに日本語教育を届けられるよう、Yahoo!基金のご協力を得て、先月から「NICO|にほんご×こどもプロジェクト」に特化したネット募金が新たに始まりました。</p>
<p>みなさまから寄せられた募金は次のことに活用されます。</p>
<ul>
<li>プロジェクトが広く認知され、よりていねいなサポートができるよう、<span style="text-decoration: underline;"><strong>専任の担当者を配置して広報・サポート体制を強化</strong></span>します。</li>
<li>培ってきたノウハウを公開し、<span style="text-decoration: underline;"><strong>各地のNPOや国際交流協会等と連携</strong></span>することで、オンラインで子ども向けの授業を配信する拠点を全国に増やします。</li>
<li>外国人ひとり親家庭や困窮世帯の子どもが利用できる<span style="text-decoration: underline;"><strong>スクール内奨学金</strong></span>を確保します。経済格差が日本語教育の妨げとならないよう、パソコンを持っていない家庭には<strong><span style="text-decoration: underline;">貸出機材の整備</span></strong>なども進めていきます。 </li>
</ul>
<p> </p>
<p>++++++++++++++++++++</p>
<p>来年4月の入管法改定以降、外国人の大人が日本国内で増え、海外にルーツを持つ子ども・若者のさらなる増加につながることが予想されます。</p>
<p>日本語も母語も未発達なまま放置され、学力を伸ばせない…という悲しい事態を、もうこれ以上繰り返したくないのです。子どもたちの未来を拓く新たな仕組みづくりに、あなたの力を貸していただけませんか? クレジットカードやTポイントで簡単に寄付できます。</p>
<p>詳しくはこちら→ <span style="font-size: 18px;"><strong><a href="https://donation.yahoo.co.jp/detail/1630040/" rel="nofollow">【寄付が2倍】日本語教育が必要な子どもに、オンライン授業を! - Yahoo!ネット募金 </a></strong></span></p>2018-12-28T11:30:51+00:00【今月の論点】聞こえていますか? 海外ルーツの子どもたちの「声」
2018-06-20T10:25:45+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/18217/<p><span style="font-size: 14px;">★「今月の論点」では、YSCグローバル・スクール(NPO法人青少年自立援助センター 定住外国人子弟支援事業部)の代表・田中宝紀による記事をお届けします。</span></p>
<p>先日、あるウェブサイトがオープンしました。そのサイトの名前は<a href="https://www.hafutalk.com/" rel="nofollow">「HAFU TALK」(ハーフ トーク)</a>。「『ハーフ』や海外ルーツの人々の暮らし、経験、研究などを発信・共有する、語らいのプラットフォーム」として、インタビューやコラムを掲載していくそうです。</p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/e6c1545bae724a3baeba9ff806268162.png" /> </p>
<p>トップページには、こんな言葉が掲載されています。</p>
<p><span style="color: #000080;">----------</span></p>
<p><span style="color: #000080;">日本で育ち、働いているかれらに対する社会の眼差しは時に厳しく、いじめや偏見を経験することもあります。そして、十分に情報共有がなされていないため、他のハーフの経験について知る機会は実はあまりありません。さらに、メディアのイメージが強いため、かれら自身を知る前に、ハーフのイメージだけが日本社会で拡散されています。</span></p>
<p><span style="color: #000080;">そこで、このようなイメージではなく、実際にどのように日本社会で暮らしているのか、働いているのか、生活しているのか、ということもインタビュー等で発信していきます。</span></p>
<p><span style="color: #000080;">---------- </span></p>
<p>海外ルーツの人々どうしが経験や情報を共有できる場は不足しています。彼らが日本社会でどのように日々の生活を営んでいるのか、メディアで語られる限定的なイメージを超える情報がなかなか伝わってきません。HAFU TALKはそうした課題にチャレンジし、同じ社会に生きるひとりの個人としての「ハーフ」や、海外ルーツの人々にフォーカスしようとしています。</p>
<p>HAFU TALKの希少性は、「海外にルーツを持つ若者」によって発案・運営されている点にあります。これまで研究者やメディアが「第三者的視点」から「記述」してきた「ハーフ」や海外ルーツの人々の姿ではなく、当事者自身による声、当事者が当事者から見聞きした姿がこうして発信されようとしていることは個人的にうれしく、社会にとっても新たな視点を提示する重要なものだと言えます。</p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 18px;"><strong>分厚い防音壁</strong></span></p>
<p>海外にルーツを持つ子どもたちに話を聞くと、多くが日本社会の中でいじめや差別を受けた経験を持っています。</p>
<p>日本語ができてもできなくても、「海外にルーツを持っている」がゆえに心無い言葉に傷ついたり、誤解や偏見に悩んだり。日本で生まれ育ち、日本語だけを話し、日本以外の国に行ったことのない子どもですら「国へ帰れ」と言われることもよくあります。</p>2018-06-20T10:25:45+00:00【今月のお役立ち情報】海外ルーツの子ども支援、ここがポイント!
2018-06-20T10:22:13+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/17997/<p><span style="font-size: 24px; color: #339966;"><strong>■日本語■</strong></span></p>
<p><strong>あすか先生</strong></p>
<p style="text-align: left;"><img style="margin: 0px; width: 300px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/d1b967d3a3e7466b921073f0d0f432da.jpg" /></p>
<p>小学校中学年までの子どもたちにはちょっとした工夫が効果的です。</p>
<p>ひらがな指導では、一文字ずつのひらがなカードを使って『う段』を中心に七並べのようなゲームをしたり、「ん」~「あ」の順に並べ替えたりします。日本語を使ったゲームをして盛り上がる時間と静かに書き練習に取り組む時間を区切り、メリハリをつけると子どもたちの集中力が増します。</p>
<p>初めて日本語を学ぶ子どもたちには、分かる喜び、通じる喜びを少しでも感じてもらい、日本語学習が学校生活や教科学習に繋がっていけるよう心がけています。</p>
<p><strong>あきこ先生</strong></p>
<p><img style="margin: 0px; width: 300px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/3c73a621ad74405dabd5bf1db326b0fb.jpg" /></p>
<p>YSCグローバルスクールの生徒は元気でひとなつこい子どもたちですが、抱える背景は様々で、自ら学びたいと集う大人とは違い、学習意欲や習熟度に差があります。どうすれば関心を持ってもらえるのか、いつも試行錯誤です。</p>
<p>子どもは集中できる時間が大人より短いので、切り替え時間を短くしたり、絵カードなどを使って視覚的に注意をひくようにしたり、時々ゲームを入れたりしています。</p>
<p>進度に遅れている生徒には、宿題など頑張ってきたことを褒め、学習意欲を削がないよう注意しています。生徒の年齢にもよりますが、書く練習に<a href="http://www.bonjinsha.com/goods/detail?id=429&pt=8" rel="nofollow">「日本語学級」</a>を利用することがあります。</p>
<p><strong>みゆき先生</strong></p>
<p><img style="margin: 0px; width: 300px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/28459cbf1cb5423c83df3c94335c23a0.jpg" /><br />初めは「みんなに日本の暮らしに早く慣れてもらいたい」と思うあまり、「教える」気持ちだけが先走って授業が単調になっていました。<br />授業中に「先生はあまり笑わないの?」と生徒に言われ、ハッとしたのです。彼らの大切な居場所なのに、自分自身が心を開いていないことに気づきました。<br />それからは仲間がいる、先生がいる、ホッとできる、YSCが楽しい、と思えるように努めています。<br /><br />具体的な工夫のひとつとして、会話練習を多めに行ない、先生対生徒だけではなく、ペアでの会話やクラスでのアクティビティで全員と話せるようにしています。<br /><br /><a href="http://www.bonjinsha.com/goods/detail?id=6942&pt=4" rel="nofollow">『できる日本語』</a>がおすすめの教材です。生活に密着した自然な会話で、基礎から応用まで幅広く練習を行えます。ことばや文法が定着できるようノートもあり、総合的な練習ができます。</p>2018-06-20T10:22:13+00:00【スクール通信】いろいろ、新しくなりました
2018-06-20T09:54:19+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/18243/<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 450px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/406757ba4c554d0a8acedfc468be8792.jpg" /> </p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 450px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/c856c191afb64e50ab1db0a5ac9afc43.jpg" /></p>
<p style="text-align: center;"><span style="font-size: 12px;"><5月に実施した<a href="https://www.kodomo-nihongo.com/info/activity/20180529.html" rel="nofollow">お弁当パーティー</a>></span></p>
<p> YSCグローバル・スクールでは通年で入所を受け付けています。高校受験コースの生徒たちは受験終了と同時に当スクールも卒業となるため、毎年3月に受験生の卒業と在校生(小・中学生、生活者)の年度修了を祝う「卒業・修了式」を行なっています。</p>
<p><img style="margin: 0px auto; width: 450px; display: block;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/4f7cbd7e63b04ec38b41247a852a8592.jpg" /></p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 450px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/935c51412cc2481da5762bae66b4e156.jpg" /></p>
<p>2017年度は30名余りの生徒たちが受験を乗り越え、高校へと進みました。その中には、当スクールの奨学金制度がなければ日本語習得や受験に向けた教科学習ができず、独力では合格に至れなかっただろう生徒たちもいます。奨学金にご寄付くださったみなさまのおかげで、人生の新たな扉を開けることができました。ご協力、本当にありがとうございました!</p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 500px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/8f70c9108beb4b49b23c407d584a4302.jpg" /></p>
<p> </p>
<p>4月にはスクールの引越し、そして念願だったホームページのリニューアルも。非営利組織向けクリエイティブ制作助成プログラム「<a href="http://social-ship.org/index.html" target="_blank" rel="nofollow noopener">SOCIALSHIP 2017</a>」で選出して頂き、<a href="https://ritaworks.jp/" rel="nofollow">リタワークス株式会社</a>様の制作協力を得て実現したものです。</p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/a5bca43d64c041928c6f096abca461b0.png" /></p>
<p>「たくさんの方々に、海外ルーツの子どもたちの現状や当スクールについて伝えたい!」という私たちの想いをぎゅっと詰め込んだ、すてきな<a href="https://www.kodomo-nihongo.com" rel="nofollow">ホームページ</a>ができました。ご関係者の皆様に心より感謝申し上げます。</p>
<p>5月に新年度がスタートし、新しい生徒が続々と入ってきています。遠隔地からも当スクールの授業を受講できるオンラインプログラム <a href="https://www.nihongo-kodomo.net/" rel="nofollow">NICO PROJECT</a>には、滋賀、山口、神奈川の各県からお申し込みがありました。「地域や学校に海外ルーツの子どもがひとり、ふたりとぽつんといるが、日本語指導ができる人材や環境がない」といった状況も多く、今後さらに全国各地からご活用いただければと願っています。</p>
<p>スクールのようすやメディア掲載情報など、ホームページのトップにある「お知らせ」で随時お届けしています。ぜひ時々、覗いてみてください。</p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 500px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/2832639714c2449789772e075c5bed00.jpg" /></p>2018-06-20T09:54:19+00:00【スクール通信】今年もまた受験の季節が…
2018-02-02T09:46:28+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/17085/<p><span style="font-size: 24px;"><strong>「日本語を母語としない子ども」と日本の学校</strong></span></p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/9ceba3a21d5d4b97880c9a52d9a08c2c.jpeg" /></p>
<p style="text-align: left;">YSCグローバル・スクールでは小・中学生相当の年齢の子どもと、出身国で中等教育を修了して来日した若者(「既卒」と呼ばれます)等に日本語教育と教科指導を行っており、高校進学準備コースも毎年設けています。</p>
<p style="text-align: left;">外国ルーツの既卒の若者が「日本の高校入試について正しい情報を得て、日本語力を伸ばしながら、入試に合わせた教科学習を平日昼間に毎日できる場」が日本にはほとんどありません。2017年度はこうした既卒生、そして中学校に通いつつ週に何日か当校で昼間に学ぶ生徒と、毎日中学校に通いながら放課後に受講している生徒、すべて合わせて40名近くが高校進学に挑戦しています。</p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/379b5d7fd2ce45248aef3063deea42a4.jpeg" /></p>
<p style="text-align: left;">彼らの出身ルーツは中国・フィリピン・ネパールのほかアジア各国、アフリカ、南米と多岐に渡ります。当校は東京都多摩地域西部にあり、最寄駅から新宿まで1時間強。都心からかなり距離のあるこの地域でも学齢期にある外国ルーツの子ども・若者がこれだけいて、その背景もますます多様化しているのを感じます。</p>
<p style="text-align: left;">日本生まれ・日本育ちで親の出身国にまだ行ったことのない子もいれば、海外で育ち中3相当(またはそれ以上)の年齢になってから日本語ゼロ状態で来日し、わずか数か月で高校受験に臨む子も。後者は本人も指導する側も非常に大変なのはもちろんですが、実は前者の「日本生まれ・育ちで、日本語ですらすら話しているように見える生徒たち」もまた下記のような問題を抱えています。</p>
<p><span style="font-size: 14px;"><strong><a href="https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaiki/20171031-00077603/" rel="nofollow">日本の識字の課題は本当に「終わった」のだろうか?―あらためて考えたい機能的非識字のこと</a></strong></span></p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/59346958ed284aaaa5723719146def5e.jpeg" /></p>
<p style="text-align: left;">このように日本語力、学力、日本の教育制度に関する知識が大きく異なる生徒たち。個々にきめ細かな対応が必要なことも多くまだまだ手探りですが、当校ではこれまでの活動を経て「成功につながりやすい指導のコツ」がある程度掴めてきました。</p>2018-02-02T09:46:28+00:00【今月の論点】2018年、「外国ルーツの子ども」の針路は?
2018-02-02T10:43:06+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/17086/<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/1f95ac822c6e4da2a65e764ca0c7c318.jpg" /></p>
<p> 私たちが運営するYSCグローバル・スクールでは年度末が3月ということもあり、今は高校入試を間近に控えた進学サポートや春からの進級を見据えた支援などがピークを迎え、日々が矢のように過ぎていく時期です。</p>
<p>昨年の秋ごろに、Yahoo!ニュースで<a href="https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaiki/20171030-00077558/" rel="nofollow"><strong>「日本に暮らす外国人247万人で過去最多に―2017年末には250万人突破の見込み」</strong></a>という記事を公開し、多くの方に読んでいただきました。</p>
<p>在留外国人数は約5年で47万人以上増加し、2017年の1月には「2016年10月末の時点で外国人労働者が100万人を超えた」というニュースが注目を集め、「いよいよ」と感じたのを覚えています。特に'16年以降の変化は大きなもので、外国人に関連する報道も日に日に増えてきているように思います。</p>
<p>この流れに乗って、2017年度のYSCグローバル・スクールにもこれまでにない変化が起きています。そのうちのひとつがスクールに在籍する外国にルーツを持つ子どもの多国籍化、多言語化です。</p>
<p>2016年の時点ではスクールに在籍したことのある子どもたちのルーツは約20の国・地域に留まっていましたが、'17年度には28ヶ国・地域に増加。子どもたちの母語も、これまで多かった中国語、フィリピン語、スペイン語などの他、タイ語、インドネシア語、フランス語、ウルドゥー語、アラビア語等も加わっています。</p>
<p>「外国人の大人が増えれば、子どもも増える」。外国人の方々に働いていただこうと門戸を開くのであれば、その家族や子どもたちの教育・福祉をはじめとする生活面も整備していかなくてはならないということを、まさに実感するような日々が続いています。</p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 24px;"><strong>これまでの動き</strong></span></p>
<p>さて、今回の記事では2018年の外国にルーツを持つ子どもたちや移民の方々に関連する社会的な動向を予測してみますが、その前に'17年までの動きを大まかに振り返ってみたいと思います。</p>2018-02-02T10:43:06+00:00【今月のお役立ち情報】外国ルーツ生徒の高校進学、どうサポートする?
2018-02-02T09:50:20+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/17087/<p> <span style="font-size: 24px;"><strong>外国ルーツの生徒の進路を支えるには?</strong></span></p>
<p><img style="margin: 0px auto; width: 600px; display: block;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/e2a503f639554ff29369009bb6739065.jpeg" /></p>
<p>日本人生徒の高校進学率が100%近い一方、外国にルーツを持つ生徒では非常に低いのが現状です。全国レベルの統計はなく全体像を掴みづらい状況ですが、いくつかの調査結果に基づくと60%前後ではと見られています。</p>
<p>「特別入学枠」を設けて一般生徒とは別の入試を行なったり、試験問題へのルビふり・試験時間の延長といった「特別措置」を取っている高校もありますが、地域によって対応にばらつきが大きく、そうした措置がないところも。「たまたまどこに住んでいるか」で外国ルーツの生徒の高校進学、ひいては将来に大きな影響が出ています。</p>
<p><a href="https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaiki/20170130-00067147/" rel="nofollow">外国人の子どもの高校進学率60%に留まる事態も-格差是正願い、支援者らが入試制度調査(田中宝紀) - Y!ニュース</a></p>
<p>こうした自治体や国レベルでの制度改正も重要ですが、当面は生徒たちをどう支えることができるでしょうか? </p>
<p>かながわ国際交流財団が発行した<a href="http://www.kifjp.org/wp/wp-content/uploads/2014/03/support_book_2014.pdf" rel="nofollow">「あるあるマンガでよむ 外国につながる生徒の高校進学サポートガイド」</a>はそんなときの強い味方。</p>
<p>「日本語ペラペラなのに、なんでテストはできないの?」、「『ダイジョウブ』は大丈夫じゃない!」などなど、外国ルーツの生徒と保護者との関わりでまさに「あるある!」な事例の4コマ漫画+解説という読みやすい構成で、誤解されがちな行動の背景と関わり方のヒントが紹介されています。</p>
<p><strong>【本文より】</strong></p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/983f6d5f42dc4d1c841f3ddfb67eceee.jpeg" /></p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 24px;"><strong>教育費をなんとかする!</strong></span></p>
<p>経済的な理由で進学をためらう生徒・保護者には<a href="http://www.single-mama.com/education-reader2016/" rel="nofollow">「子どもの教育費、どうする? ~教育費サバイバル準備読本」</a>(発行:しんぐるまざあず・ふぉーらむ)も参考になります。</p>
<p><img style="margin: 0px auto; width: 600px; display: block;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/284827ee878b403380723bf1dcc2e6fe.jpeg" /></p>
<p> </p>
<p>本人の日本語力にもよりますが、日本語を母語としない人にとっては難しめの文章です。冊子を本人に渡して読んでもらうよりは、周囲の方々が要点を口頭で説明するほうが確実に伝わりそうですね。</p>
<p><strong>【本文より】</strong></p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 0px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/45e8d705bd2d4d9cb7b2be2e3a542b29.jpeg" /></p>
<p> </p>2018-02-02T09:50:20+00:00【チャンスは今週だけ!】日本語教材(20名分)を子どもたちに
2017-12-11T08:54:01+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/16741/<p style="text-align: center;"><span style="font-size: 14px;"><img style="margin: 0px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/6c74213dbfcc4de18227f735d8f6547e.jpg" /></span></p>
<p>「言葉の壁を、乗り越えたいから」キャンペーンのパートナーJAMMINは、1週間限定販売のチャリティー専門ファッションブランド。全ての商品の売上の一部を、毎週異なるチャリティー先のNGO/NPOに寄付しています。</p>
<p>期間中にお買い物いただくと1アイテムにつき700円がYSCグローバル・スクールへの寄付となり、オンラインで日本語を学ぶ子どもたちの教材資金になります。</p>
<p>今回の販売目標=200アイテム(約15万円)を達成すれば、20名に日本語教材を届けることができます!</p>
<p><img style="margin: 0px auto; width: 500px; display: block;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/6a2c7b37e2c643b2b61c1f7ce13f1189.jpg" /><br /><br />販売は<span style="color: #ff0000; font-size: 18px;"><strong>【12月11日(月)~17日(日)】</strong></span>の1週間。<br />この期間のみ、<a href="https://jammin.co.jp/" rel="nofollow">JAMMINサイト</a>よりご購入いただけます。</p>
<p>Tシャツ(全8色)やトートバッグなど、当スクールのためだけにデザインされたオリジナル商品です。</p>
<p>ご自分にはもちろん、ご家族やお友達へのギフトにも!この機会にぜひ、お買い物を楽しみながら外国ルーツの子ども・若者を支えてください。</p>
<p> </p>
<p><span style="text-decoration: underline; color: #008000;"><strong>YSCグローバル・スクール(NPO法人青少年自立援助センター)では…</strong></span></p>
<p> <span style="font-size: 12px;">●26ヵ国超にルーツを持つ小学生から30代まで、年間約100名が日本語教育と教科指導を受けています。</span></p>
<p><span style="font-size: 12px;"> ●うち3割の生徒が家庭に経済的な困難を抱え、一般の方々からのご寄付による奨学金で学んでいます。</span></p>
<p><span style="font-size: 12px;"> ●通学授業に加えて、オンラインで授業をライブ配信する「<a href="https://www.nihongo-kodomo.net/" rel="nofollow">NICO(にほんご×こどもプロジェクト)</a>」で全国の子どもたちに日本語教育を提供しています。</span></p>
<p> </p>
<p><br /><strong>お問合せ: </strong><a href="https://www.kodomo-nihongo.com/" rel="nofollow">YSCグローバル・スクール</a><br />Email info [at] kodomo-nihongo.com</p>
<p>Facebook <a href="https://www.facebook.com/kodomo.nihongo/" rel="nofollow">https://www.facebook.com/kodomo.nihongo/</a></p>
<p>Twitter @kodomo_nihongo</p>
<p> </p>
<p>★<a href="https://www.facebook.com/events/1372108706251860/" rel="nofollow">キャンペーン特設ページ</a>でも最新情報をお届けしています。</p>
<p>★外国ルーツの子ども・若者の現状と課題について、詳しくは当スクール代表・<a href="https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaiki/" rel="nofollow">田中宝紀のYahoo!ニュース記事</a>をご覧ください。</p>
<p><img style="margin: 0px auto; width: 600px; display: block;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/d1921f4d4dec4c528cce1d04ba33bcfa.jpg" /></p>
<p> </p>2017-12-11T08:54:01+00:00【スクール通信】YSCグローバル・スクールって、こんなところです
2017-09-29T11:08:14+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/15981/<p><span style="font-size: 24px;"><strong>スクールの夏・・・</strong></span></p>
<p>7月から9月初めまで、当校はイベントが目白押しでした。</p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 5px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/b555eea149d643e99b7779a85feae4fd.jpg" /></p>
<p>まずはキャンプ。自然豊かな東京都奥多摩で1泊2日を過ごしました。一緒に料理やキャンプファイヤーなどを楽しみ、生徒同士の距離もぐっと縮まったようです。</p>
<p style="text-align: center;"><img style="margin: 5px; width: 500px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/a29b31b06e1f4165b9582ca4a3241b54.jpg" /></p>
<p> </p>
<p>その後、来春に高校受験を控える生徒たちは3日間の夏期講習。</p>
<p>当校には大きく分けると「小・中学校に通いながら、放課後に当校で学ぶ生徒」と、「昼間、当校のみに通所している生徒(出身国で中等教育を修了してから来日したり、日本の学校に不就学・不登校になっていたりなど)」とがいます。</p>
<p>学校が長期休みになる期間は、この両者が一緒に学べる貴重な機会でもあります。</p>
<p><img style="margin: 5px auto; width: 600px; display: block;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/be2ab683049e498697de1b139d9ad619.jpg" /></p>
<p> </p>2017-09-29T11:08:14+00:00【今月の論点】日本の識字の課題は本当に「終わった」のだろうか?
2017-09-29T10:59:19+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/15982/<p style="text-align: left;">*「今月の論点」では、YSCグローバル・スクール(NPO法人青少年自立援助センター 定住外国人子弟支援事業部)の代表・田中宝紀による記事をお届けします。</p>
<p style="text-align: center;"> <img style="margin: 5px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/2c370c0c5abc4d59b49b025c71462808.jpg" /></p>
<p style="text-align: left;"><span style="font-size: 24px;"><strong>中学</strong><strong>3</strong><strong>年生の</strong><strong>15</strong><strong>%が、「日本人だけど、日本語ができない」?</strong></span></p>
<p> 9月23日の東京新聞に、こんな記事が掲載されました。</p>
<p><a href="http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201709/CK2017092302000119.html" rel="nofollow"><strong>『中3の15%、短文も理解困難 教科書や新聞で読解力調査』</strong></a></p>
<p> </p>
<p>全国調査で調べたところ、中学3年生の実に15%が「主語がわからない」など基本的な読み書きの力が不足していたというニュースです。調査対象は日本語を母語としない子どもに限定したわけではないため、この15%の大半が日本語ネイティブだと思われます。</p>
<p>「識字」は開発途上国の抱える課題で、日本では解決済みというイメージを抱く方も少なくないでしょう。また「非識字者」と聞くと、漢字はおろか、ひらがなもカタカナも読み書きできない状況を思い浮かべるのではないでしょうか。</p>
<p>日本では識字率は100%近く(99.8%)に到達したとされ、1960年代以降は公的な調査すらされていません。実は、この到達率には通常「就学率」が当てはめられており、「学校に通ったから読み書きができる(はず)」という前提で成り立っている数字なのです。</p>
<p>しかし、その前提は正しいのでしょうか? 続いて、こちらをご覧ください。</p>2017-09-29T10:59:19+00:00【特別企画】当校の多文化コーディネーターにインタビュー(前編)
2017-09-29T11:13:49+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/15984/<p><span style="font-size: 24px;"><strong>多文化コーディネーターって?</strong></span></p>
<p>YSCグローバル・スクールでは、日本語や教科学習を教える先生方に加えて「多文化コーディネーター」が常駐しています。当校への通所希望者の問い合わせ対応や入所面談、授業・行事の年間計画や日々の時間割の策定、生徒の出欠管理などなど、スクールの運営全般を担当。さらに、小・中・高校や教育委員会、地域の福祉機関等とも連携しながら、生徒たちの成長を支える大切な役割です。</p>
<p>2010年の当校の立ち上げから、コーディネーターとして当校の歴史と共に歩んできたピッチフォード理絵さん。日本語教育の世界に足を踏み入れたきっかけや、外国ルーツの子どもたちとの体験談をじっくり聞いてみました。 </p>
<p><img style="margin: 0px auto; width: 600px; display: block;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/f4a9682f6ad841158f96447844730511.jpg" /></p>
<p>-年少者の日本語教育に関わったきっかけは?</p>
<p> ピッチフォード理絵(以下P): 長い間英語関係の仕事をしていたんですが、とにかくTOEICやTOEFLの点を取らせて「ここがこうなったら、これが答えだ」みたいなテクニック偏重で…。</p>
<p>どうも違和感があって、ある時点で英語はもういいやって思ったんですよ。</p>
<p>老後は海外生活もあり得るから、日本語教師の資格を取っておいたほうがいいかなと。</p>
<p>それで愛知の通信制短大で2年間の日本語コースを見つけて、そこで教えている年少者教育の専門家、川崎直子先生と出会ったんです。</p>
<p>ここで勉強したときに、目からウロコでいろんなことが見えてきて…。</p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 24px;"><strong>学習言語でつまずく子どもたち </strong></span></p>
<p>P: 私、バイリンガルの子どもをふたり育てたんですね。英語圏と日本語圏で移動が多くて。</p>
<p>ペラペラとしゃべるし、読み書きもするし、大丈夫だと思ったけど実は偏っていた。学習言語を充分に獲得していなかったことが、日本語教育を勉強して初めてわかりました。</p>
<p><img style="margin: 0px auto; width: 600px; display: block;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/fddf81d6601e42d8bbc7b7c3d1db2211.png" /></p>
<p> -日本語と英語の狭間で、ということですか?</p>
<p> P: はい。長男は日本語が強くて英語が弱かった。次男は英語のほうが強いんです。長男は日本語、次男は英語でものを考えていて。</p>
<p>長男は日本生まれで、小さいとき、身近におじいちゃんおばあちゃんもいました。次男はアメリカで生まれて、周りで日本語を話すのは私だけ。</p>
<p>ふたりとも日本で学校に通って、国をまたいだ移動があってもそんなに問題なく過ごしたと思ってたけど、長男は英語での勉強になると弱くて。</p>
<p>逆に、次男は日本語だと学習言語がまったくないんです。</p>
<p>ここ(当校)の生徒たちでもよくありますが、「全然わからない、これなに?」ってなるんですよ。</p>
<p>母親としては「いろいろやったのに、なんでこんなに勉強できないの?」と思ってたのが、「あ!こういうことだったんだ」と初めてわかりました。</p>2017-09-29T11:13:49+00:00【特別企画】当校の多文化コーディネーターにインタビュー(後編)
2017-09-29T11:13:20+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/16313/<p> YSCグローバル・スクールの多文化コーディネーター、ピッチフォード理絵のインタビュー後編です。</p>
<p> </p>
<p><span style="font-size: 24px;"><strong>言葉が通じない親子も</strong></span></p>
<p><img style="margin: 0px auto; width: 600px; display: block;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/0a56ff23802c446aa2f46e711a9fcfa4.jpg" /></p>
<p>-手探りですよね。</p>
<p>ピッチフォード理絵(以下P): はい。親子の共通言語がなくなってしまっている子もいて、これは辛いなというケースはいっぱいありました。</p>
<p> たとえばクリスマスの時期に両親がフィリピンに帰って、子どもたちだけで日本で留守番をしていた家庭があったんです。子どもは中3だったかな。</p>
<p>日本生まれ・日本育ちで日本語しかできなくて、お父さんとお母さんからもらった英語のクリスマスカードが読めないんですよ。全然わからないから、読んでほしいって持ってきて。</p>
<p>こんなに愛情あふれることが書いてあるのに、他人に読んでもらわないといけないのは切ないなって…。本当に、親子の共通言語は失っちゃいけないと思いました。</p>
<p>そういう話は多いですよ。</p>
<p>特に両親とも外国出身で、家庭で親は自分の出身国の言語と、カタコトの日本語を使っている。一方で子どもたちは日本生まれ・日本育ちで、ほぼ日本語しかできない、といった状況はきついですね。</p>
<p>こういった家庭では、子どもは親に言われていることはなんとなくわかるけど、両親の言語では答えられないんです。でも黙っていると親に怒られる。</p>
<p>しょうがないから日本語でばーって返すと、今度は親がわからなくて、興奮して殴り合いになってしまうとか。それがもとで家出してしまう子もいます。</p>2017-09-29T11:13:20+00:00【今月のお役立ち情報】『外国人保護者の子育て・保育支援情報&ツール』
2017-09-27T06:08:31+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/15983/<p style="text-align: center;"><img style="margin: 5px; width: 600px;" src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/c7c3fedc68484e4d8c325cac351f5faa.jpg" /></p>
<p>日本で毎年生まれる赤ちゃんの30人に1人が外国人の親を持つ時代。産院で、新生児訪問で、保育園で…。日本語のわからない外国人保護者と出会う方も増えているのでは?</p>
<p>こうした外国ルーツの乳幼児と外国人保護者の妊娠・出産、子育てや保育を支援する方々が無料で使える、多言語の支援ツールがネット上にはたくさんあります。</p>
<p><a href="https://matome.naver.jp/odai/2149766811524595101" rel="nofollow">こちら</a>にまとめましたのでぜひご活用ください。</p>
<p>声をかけるのはちょっと勇気がいりますが、あなたの「おせっかい」が、外国人保護者にとって大きな助けになるかもしれません。</p>2017-09-27T06:08:31+00:00【スクール通信】受験!
2017-03-03T09:12:38+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/14461/
<p style="text-align: center;"> <img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/dfd44082474340439c1ac463e9dfb698.jpg" alt="" style="margin-top:5px;margin-right:5px;margin-bottom:5px;margin-left:5px;;width:450px;" /></p>
<p>当スクールには主に小学生から10代後半までの子ども・若者が年間100名ほど通っており、高校受験生向けのクラスも通年で開講しています。</p>
<p>毎年2月は受験が大詰めを迎える時期。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/9128d6decf28425394454f206bc8600c.jpg" alt="" style="float: none; margin: 5px; width: 450px;" /></p>
<p>受験生には中学校に通いながら放課後に当スクールで教科指導を受ける子もいれば、「既卒」と呼ばれる、出身国で日本の中等教育にあたる過程を卒業してから来日したために日本の中学校に入れず、当スクールのみで昼間に日本語と教科の授業を受けて受験に備える子もいます。</p>
<p>高校進学率が100%近い今の日本社会で、外国人の子どもたちは60%近くにとどまる場合もあり、対応が課題となっています。</p>
<p>(詳しくは当スクール代表・田中が書いた記事もご参照ください。</p>
<p><a href="http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaiki/20170130-00067147/" rel="nofollow">外国人の子どもの高校進学率60%に留まる事態も-格差是正願い、支援者らが入試制度調査</a> )</p>
<p> </p>
<p>そんな中で、当スクールに通う外国にルーツを持つ受験生たちは毎年ほぼ全員が高校進学を果たしています。</p>
<p>指導のコツは大きく分けると次のふたつ。</p>
<p><br />
</p> 2017-03-03T09:12:38+00:00【今月の論点】高校には入ったけれど…
2017-03-03T08:36:35+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/14462/
<p><span style="font-weight: bold; font-size: 14pt;">広がる「高校に入る」ための支援</span></p>
<p style="text-align: center;"><img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/c0164150f9294973a1cb94424ae16e35.jpg" alt="" style="margin-top:5px;margin-right:5px;margin-bottom:5px;margin-left:5px;;width:450px;" /></p>
<p>外国にルーツを持つ子どもたちの高校進学率は徐々に改善の傾向が見られますが、まだ日本人の子どもたちの進学率と比べると圧倒的に低いのが現状です。</p>
<p>こうした状況を少しでも改善できるよう、支援者や当事者(およびその保護者)、行政が参考にできる情報源として、外国人特別入試制度に関する都道府県間の違いが<a href="http://www.kikokusha-center.or.jp/shien_joho/shingaku/kokonyushi/other/2016/koko-top.htm" rel="nofollow">一覧にまとめられ、公開されています</a>。</p>
<p>この一覧を作成したのは「外国人生徒・中国帰国生徒等の高校入試を応援する有志の会」。外国人や外国にルーツを持つ子どもを支援する日本各地の団体や研究者などが、都道府県と政令指定都市ごとに担当を分担し、それぞれの教育委員会へ問い合わせた情報を元に集約されました。</p>
<p>また、一部の地域では支援者や教育委員会などが自主的に「多言語進学ガイダンス」を実施しており、子どもたちの高校進学率を上げるために様々な取り組みが行われています。</p>
<p>こうした高校に入るための支援が広がる一方で、高校進学後に何らかの理由で中途退学してしまう生徒が後を絶ちません。私たちが2010年より支援し、高校に進学した外国にルーツを持つ子どもたちのうち、残念ながら高校をやめてしまった子どもたちは15%を超えます。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/fc73fe6788bb459fa7c3ca5d7e01276b.jpg" alt="" style="margin-top:5px;margin-right:5px;margin-bottom:5px;margin-left:5px;;width:400px;" /></p>
<p>日本人を含む全体の高校中退率が2015年の調査時点で1.5%(<a href="https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&tclassID=000001062616&cycleCode=0&requestSender=dsearch" rel="nofollow">文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査 平成26年度」</a>)であるのに対し10倍もの開きが生じており、見過ごすことのできない課題となっています。</p> 2017-03-03T08:36:35+00:00【特別企画】対談(後編) 「シンプルな発想で、教育をあまねく届けたい」 中村孝一さん(eboard創設者/代表理事)×田中宝紀(YSCグローバル・スクール代表)
2017-03-03T04:58:32+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/14463/
<div style="font-size: 10pt;">
<div style="font-size: 12pt;">2000本もの学習動画を無料で公開することで、地方の抱える教育課題の構造的な解決を目指すNPO法人eboard(いーぼーど)。その創設者であり、代表理事の中村孝一さんと当スクールの田中宝紀が、ICTを活用した地方の教育課題解決の可能性を語り合いました。 </div>
<div style="font-size: 12pt;"><br />
</div>
<div><span style="font-size: 10pt;">*本記事は2016年6月に行なわれた対談をもとに、クラウドファンディング(オンライン寄付)サイトReadyfor?「日本語がしゃべれず、ひとりぼっちの子どもにオンライン授業を!」に掲載した対談の完全版(後編)です。</span></div>
<div><br />
</div>
<div><span style="font-size: 10pt;">*前編は<a href="http://yscglobal.publishers.fm/article/13609/" rel="nofollow">こちら</a>。</span></div></div>
<div> </div>
<div style="text-align: center;"><img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/00bcd4683a994457b782d6a29371a0e0.jpg" alt="" style="margin-top:5px;margin-right:5px;margin-bottom:5px;margin-left:5px;;width:450px;" /> </div>
<div><br />
</div>
<div><span style="font-weight: bold; color: rgb(0, 160, 0); text-decoration: underline; font-size: 18pt;">「私フラダンスやってるんです」ぐらいのノリで</span></div>
<div> </div>
<div>田中: 地域の人じゃないと伝えられない情報っていうのも絶対あると思うんです。</div>
<div>いいハーモニーをどう作れるか、地域の人にこそどう関わってもらえるかを考えていきたい。</div>
<div> </div>
<div>日本語教育のコンテンツを東京からネットで流すとして、圧倒的に弱いのは方言なんです。そこは東京の教師では絶対にカバーできない部分。</div>
<div> </div>
<div>子どものサバイバルにとって、方言ってものすごく大事なんですよ。例えば来日して大阪に住むことになった子が「ありがとうございます」って言ってたら、周囲から浮いちゃう。地元の言葉を教えてくれる支援者が絶対に必要。その地域にしかない行事とかも教えてほしいですね。</div>
<div> </div>
<div>中村: 地域の地名や、固有名詞とかもね。</div>
<div><br />
</div>
<div>田中: そのへんはまさに、地域とのコラボしかあり得ないと思うんです。</div>
<div>実際に教えるのは難しそう…と地域の人たちが二の足を踏んでいるところに、eboardのように「学習のメインの内容はこちらで準備するから、地元だからこそできる部分をお願いします」って連携していきたい。</div>
<div><br />
</div>
<div>福岡: 役割分担できるといいですよね。</div>
<div><br />
</div>
<div>田中: こちらから提供するものがあることで地域の方の負担感が減って、子どもと関わるきっかけになったらいいなと。そこに親御さんも関われるとさらにいいですね。</div>
<div><br />
</div>
<div>中村: 退職された英語の先生が支援に入られてる現場があったんですけど。eboardを使い始めるようになって、「これは面白い」と、その先生が数学をeboardで勉強するようになったんです。数学を一緒に子どもたちと学んで、その結果、子どもに教えられるようになった。</div>
<div> </div>
<div>数学を「一緒に勉強する」という立場になって、それまで縦だけだった子どもとの関係性が変わって、また別の関わり方ができるようになりました。</div>
<div> </div>
<div>極端な話、ICTってきっかけでしかないんですよ。</div>
<div>日本語を学ぶ場がまずあったら、そこからいろんな他の学びに繋げられる。ICTはそういう場を作るツールになると思います。</div>
<div><br />
</div>
<div>そこで「学んでいいんだ」「こうやったら学べるんだ」という経験を積めるのは、子どもにとって大きな意味を持ちますよね。</div>
<div><br />
</div>
<div>福岡: そうした場づくりや支援のノウハウが「まだ何もない」という地域も多いと思うんです。</div>
<div>ゼロからすべて自分たちだけで立ち上げようとすると、壁が高すぎてなかなか踏み出せないですよね。</div>
<div><br />
</div>
<div>田中: そこで根幹になるプログラムさえあったら。</div>
<div><br />
</div>
<div>例えば当校の場合、日本語初級者にはまず180時間ぐらい文法の積み上げなどを集中的にやります。</div>
<div><br />
</div>
<div>それさえクリアすれば、なんとか日本語での会話が成立するようになる。学校でもコミュニケーションが取れるようになって、学校の先生が話す日本語を多少は理解できるようになる。</div>
<div> </div>
<div>一斉授業についていくのはまだ大変ですけど、日本語学級の先生や、学習支援者の方との個別の簡単なやり取りができるようになります。</div>
<div style="text-align: center;"><img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/b3b6f441c7484549ad6dabb30c90ee5f.jpg" alt="" style="margin-top:5px;margin-right:5px;margin-bottom:5px;margin-left:5px;;width:400px;" /></div>
<div> </div>
<div>そうやって子どもの初期の日本語能力の立ち上げがスムーズにできれば、あとは学校や地域の支援者の方々が支援できる状態になるわけですね。</div>
<div> </div>
<div>漢字にルビが必要とか、あまり難しい漢字はわからないといった課題はありますけど、必ずしも日本語指導の専門家でなくとも、いろんな人たちが関われるようになる。</div>
<div>すでに何か支援リソースがある地域なら、そうしたリソースを使えるようにもなります。</div>
<div><br />
</div>
<div>日本生まれ、日本育ちのシングルリミテッドの子たちの場合は、通常の学習支援で対応できる範囲が9割程度という印象です。</div>
<div> </div>
<div>あとはもう、親御さんが日本語があまり上手でない場合に気をつける部分とか、本人が「マイノリティとしての自分」というアイデンティティで支えが必要なときにサポートするとかぐらいでしょうね。</div>
<div><br />
</div>
<div>そういう子たちは日本語ネイティブといえる状態なので、日本人の子どもと同じ学習支援で対応できることがたくさんあります。</div>
<div><br />
</div>
<div>さらに状況が厳しいのは、日本語がまったくわからない子ども。</div>
<div>その子たちが日本での最初の数か月をどう過ごすか、そこが本当に重要で。</div>
<div> </div>
<div>放置すると、冒頭にお話しした子みたいに、ぽろっと学校教育からこぼれ落ちてしまう。先生や行政も追跡しきれなくなって…。</div>
<div> </div>
<div>やや偏見かもしれませんが、私が見聞きした限りだと、地方でそういう辛い状況にいる子どもが大勢いそうに思います。</div>
<div><br />
</div>
<div>中国、ベトナム、フィリピンなどの女性が日本の農村に結婚でやって来て、その連れ子を出身国から呼び寄せた場合とかですね。周囲から偏見の目で見られることも多くて、二重苦、三重苦…みたいなケース。見ていて大変そうだなあと思います。</div>
<div> </div>
<div>そうした子どもたちに、いわば気軽な気持ちで解決策を提供したいと思っているんですね。重々しく「こちらです」と差し出すのではなくて。</div>
<div><br />
</div>
<div>中村:どうしても学習支援って、「東京で何かします」となるとお金も付くし人も付くし、仰々しくなるんですけど(笑)。</div>
<div> </div>
<div>これは誤解を生んだり、「なんだそれは」って思われたりするかもしれませんが、全国の主婦とかおばちゃんとかに「私、学習のサポートが趣味なんです」って気軽に言ってもらえるぐらいがいいなって。</div>
<div>「私フラダンスやってるんです~」ぐらいのノリで、「週末、子どもたちと一緒に勉強してるんです~」。</div>
<div> </div>
<div>そういう人たちをいかに増やせるかが大事だと思います。</div>
<div>そういう人たちがいて、オンラインで使える教材がある程度揃ってれば、学習できる場がちゃんと作れますから。</div>
<div><br />
</div>
<div>そしてそういう人たちこそ、地域で子どもたちのセーフティーネットになる。</div>
<div>がんばって2時間ぐらいかけて東京から大学生が時々やってくるというのよりも、毎日あいさつしてくれる地元の人たちが子どもたちの成長を見守ってくれたら。</div>
<div><br />
</div>
<div>そうした動きを広めていきたくて、そのためにはICTが欠かせないですね。</div>
<div> </div>
<div><br />
</div>
<div style="text-align: center;"><img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/86af3d436b6c4353a03f3debbf5bd089.jpg" alt="" style="float: none; margin: 5px; width: 400px;" /></div>
<div> </div>
<div> <span style="color: rgb(0, 160, 0); font-size: 18pt; font-weight: bold; text-decoration: underline;">国の制度と実態</span></div>
<div><br />
</div>
<div>中村: 話が戻っちゃうんですけど、子どもへの日本語支援において、国や行政が義務付けている制度などはあるんですか?</div>
<div><br />
</div>
<div>田中: 義務ではないんですが、2014年度からそういう子どもたちの小・中学校内での日本語教育が「特別の教育課程」という扱いになって、公教育の一部として正式に取り扱うことができるようにはなりました。</div>
<div> </div>
<div>ただし、単にそうできるようになったというだけで強制力はないので、実際にやっている学校はものすごく少ないですね。</div>
<div>学校の先生に聞いても「え、何それ?」という方も多くて。</div>
<div> </div>
<div>文科省の方にそれを言ったんですが、「最初から100%いくとは思ってないですから」というお答えでした。</div>
<div><br />
</div>
<div>ただ、「今後は第二言語としての日本語教育を公的なものとして扱いますよ」というひとつの布石になったのは確かです。それが2014年。</div>
<div><br />
</div>
<div>で、今は、文科省の人によれば「日本語教育を必要としている子どものニーズは地域差がすごく大きい」というのが前提なんですね。</div>
<div> </div>
<div>まあそれは確かにそうなんです。</div>
<div>例えばこれまでは愛知県にブラジル系の人が固まって住んでいるから、母語のポルトガル語での支援が有効とか、他の地域はペルー系の人が多く住んでいるからスペイン語と組み合わせたほうがいいとか。</div>
<div><br />
</div>
<div>東京みたいにバラバラな国の人たちが住んでいる場合は…まあ、それぞれやってね、という感じ(苦笑)。</div>
<div> </div>
<div>そういった固有のニーズがあるので、「自治体が主体となるべき」という方向性が強まっています。</div>
<div><br />
</div>
<div>その方向性のために、これまでは不就学や不登校状態にある外国にルーツを持つ子どもを対象に、支援を実施する団体や自治体に国が全額出していた補助金があるのですが、それが自治体を経由して3分の1だけ出すという方針に変わったということがありました。</div>
<div><br />
</div>
<div>中村: 国は「3分の1事業」が大好きですからね。</div>
<div><br />
</div>
<div>中村: そして3分の1事業に手を挙げる自治体はほとんどないですよ。</div>
<div>残りは自前で調達するわけですから、よっぽど予算をもともと確保しているところでないと難しい。</div>
<div> </div>
<div>つまり、その3分の1になった枠組みがあるにはあるんですけど、実際にはもともとそうした分野に力を入れてきた地域だけしか使いこなせない。</div>
<div> </div>
<div>当校も文科省から「今年は申請しないんですか?」って聞かれるんですが、申請するには当校の所在地の福生市と連携する必要があって、福生市は3分の2を自分たちでは出せない、となると申請しようがないんです。</div>
<div><br />
</div>
<div>それから、そういう地域制限のあるお金だと、広域で活動できなくなるという問題もあります。</div>
<div><br />
</div>
<div>国としての「やってますよパフォーマンス」はこれからも高めていくと思うんですよ。</div>
<div>ただ、それが実際に実行されるかどうか。</div>
<div><br />
</div>
<div>中村: 高度人材もそうですけど、外国人に来てもらわないと労働力は足りないわけじゃないですか。</div>
<div>それに対してどこまで本気なのかですよね。</div>
<div><br />
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<div><br />
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<div><br />
</div> 2017-03-03T04:58:32+00:00【今月のお役立ち情報】外国につながる住民への対応マニュアルや多言語情報ツールならここ!
2017-02-22T08:34:31+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/14464/
<p style="text-align: center;"> <img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/7256d6fed04b4c3fb9c64aea2526d1c3.jpg" alt="" style="float: none; margin: 5px; width: 400px;" /></p>
<p>「うわあ、この情報助かる!」「これが欲しかった!」というツールを作成・紹介し続けている公財)かながわ国際交流財団。</p>
<p>同財団が運営する情報サイト「KANA Commu(かながわ・こみゅにてぃ・ねっとわーく・さいと)」に、そうしたツールを<a href="http://www.kifjp.org/kcns/tool/" rel="nofollow">ひとまとめにしたページ</a>があります。医療、教育から自治体の窓口業務まで、幅広い分野を網羅。日本語を母語としない住民への多言語リーフレット等に加えて、医療・教育・市町村窓口・子育て支援・不動産業者などの関係者に向けた対応マニュアルも充実しています。</p>
<p>各種ツールが無料ですぐダウンロードできるのもありがたい限り。</p>
<p style="text-align: center;"> <img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/99b1e56e60b04202b67994fdbe08520e.jpg" alt="" style="margin-top:5px;margin-right:5px;margin-bottom:5px;margin-left:5px;;width:350px;" /></p>
<p>外国につながる子ども・若者を支えようと日々奮闘している方々、また新年度を控えてそうした子どもや保護者と接点ができそうな方々にも知ってほしいこのサイト、ぜひ広めてくださいね!</p>
<p>【掲載情報の一例】</p>
<p>・「外国籍県民のための服薬情報提供文書」 (制作:神奈川県薬剤師会)</p>
<p>・「外国人住民のための子育てチャート ~妊娠・出産から小学校入学まで」</p>
<p>・保健師・助産師向け「新生児訪問 訪問員用コミュニケーションツール」</p>
<p>・「予防接種と子どもの健康 2016」</p>
<p>・「多言語医科歯科診療マニュアル」</p>
<p>・「行政窓口 多言語マニュアル」</p>
<p>・「外国につながる生徒の高校進学サポートガイド」</p>
<p style="text-align: center;"> <img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/44e0a4081e1a4360914488ee9565060f.jpg" alt="" style="margin-top:5px;margin-right:5px;margin-bottom:5px;margin-left:5px;;width:250px;" /> <img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/af8552609a92424bbb40b61be7538b5d.gif" alt="" style="margin-top:5px;margin-right:5px;margin-bottom:5px;margin-left:5px;;width:250px;" /></p>
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</p> 2017-02-22T08:34:31+00:00【多文化な声】イギリス: エッセイ集"The Good Immigrant"(良き移民)が「2016年読者大賞」に
2017-02-22T08:39:42+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/14465/
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<p style="text-align: center;"> <img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/48183b7b8be749d5897f22b9a939bb48.jpeg" alt="" style="text-align: center; margin: 5px; width: 400px;" /></p>
<p> <span style="font-size: 18.66666603088379px; font-weight: bold;">イギリスで人種をめぐるエッセイ集が2016年読者大賞に</span></p>
<p>~クラウドファンディング(インターネットを通じた寄付)で出版された『良き移民(原題:The Good Immigrant)』が5万票超を獲得し、第1回「Books Are My Bag読者大賞」を受賞</p>
<p>(Sian Cain/ネット版「ガーディアン」紙 2016年11月24日)</p>
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<p>*以下は英文記事からの抄訳です。原文は<a href="http://www.theguardian.com/books/2016/nov/24/essay-collection-about-race-in-britain-named-readers-book-of-2016" rel="nofollow">こちら</a>。</p>
<p>*人名は発音が確認できたものはカタカナ、それ以外は英語での表記としました。</p>
<p>---------------------------------------------------</p>
<p>イギリスにおける移住、ステレオタイプ、人種といったテーマを、全員がBAME(訳注:「黒人・アジア系・民族的マイノリティ」を総称する頭文字)である書き手たちが執筆したエッセイ集が、2016年のイギリスの読者のお気に入りの一冊として選ばれた。『ハリーポッターと呪いの子』、『ガール・オン・ザ・トレイン』を抑えての快挙だ。</p>
<p>ネット上とイギリス全土の書店で受け付けた投票で5万票以上を獲得し、『良き移民』は過去12ヶ月で読者から最も人気を博した本となった。編集・執筆を手がけたニケシュ・シュクラ(<a href="http://www.nikesh-shukla.com" rel="nofollow">Nikesh Shukla</a> 訳注:作家)はロンドンで催された「<a href="http://www.booksaremybag.com" rel="nofollow">Books Are My Bag</a>読者賞」授賞式に出席した。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/5614a69ec1444ea0afc7a9bd5b5f0e0a.jpg" alt="" border="0" style="margin-top:5px;margin-right:5px;margin-bottom:5px;margin-left:5px;;width:350px;" /></p>
<p>シュクラはネット版「ガーディアン」紙で「シュクラはこの記事に登場できるほど有名ではない」と自分を名指ししたコメントを読み、この本の構想を思いついた。(訳注:同紙の別の記事によれば、シュクラが取材されたクリエイティブ・ライティングに関する記事への匿名のコメントだった。) シュクラは「自分たちの空間を正当化したり、自分たちの場所を獲得したことを証明したりしなければならないという、有色人種として常に感じる不安に追いかけられ続ける状態」に腹が立ったのだ。</p>
<p>彼はクラウドファンディング型出版社<a href="https://unbound.com/" rel="nofollow">Unbound</a>で寄付を呼びかけ、わずか3日間で目標額を達成。J.K.ローリングも5千ポンドを寄付した。(訳注:ローリングは「ハリー・ポッター」シリーズ作者。5千ポンドは約70万円。) 他にデイビット・ニコールズ、ジョナサン・コー、イーヴィー・ワイルド(訳注:いずれも作家)らが賛同している。</p> 2017-02-22T08:39:42+00:00【今月の論点】子どもの貧困 ~外国にルーツを持つ子どもたちの場合
2016-12-14T07:35:03+00:00ysc_globalschoolhttp://yscglobal.publishers.fm/editor/682/http://yscglobal.publishers.fm/article/13608/
<p style="text-align: center;"><img src="https://publishers-static.s3.amazonaws.com/magazine_image/405/8710984fc4ee4708a90c7b3078c87251.jpg" alt="" style="margin-top:5px;margin-right:5px;margin-bottom:5px;margin-left:5px;;width:550px;" /> </p>
<p style="text-align: left;">日本の子どもの6人に1人が貧困という事実は、今や多くの人々が知るところとなりました。外国にルーツを持つ子どもの支援をしていると、「日本人の子どもが貧困に苦しんでいるときに、なぜ外国人を支援するのか?日本人の子どもの支援を優先すべきだろう」というご意見をいただくことも少なくありません。 </p>
<p> この子どもの貧困に関する数値の基になった調査(厚生労働省、国民生活基礎調査)では、その対象が「国民」とあるものの、無作為抽出のため、「6人に1人の貧困の子ども」に「(日本国籍を持つ/または日本人保護者を持つ)外国にルーツを持つ子ども」が含まれている可能性もありますが、定かではありません。</p>
<p> 6人に1人ということは割合にすると約16%ですが、私たちのスクールで支援してきた外国にルーツを持つ子ども約400名のうち、困窮・低所得世帯に相当する家庭の子どもは約30%でした。ひとり親家庭の子どもの割合も同程度です。母数が小さいため断言はできませんが、外国にルーツを持つ家庭の経済状況は、そうでない家庭と比べて悪い場合が多いのではないかと考えています。</p>
<p>滞日外国人の貧困について全体像を把握できる調査はなく、いわんや、外国にルーツを持つ子どもの貧困の姿を明らかにするデータはまだありません。外国人失業率や、外国人ひとり親家庭率の高さ、外国人ひとり親家庭の厳しい状況などは拙記事<a href="http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaiki/20160618-00058971/" rel="nofollow">「外国にルーツを持つ子どもたちの貧困―今、子どもの貧困問題関係者に知ってほしいこと</a><a href="http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaiki/20160618-00058971/" rel="nofollow">」</a>でご紹介しましたのでぜひご一読ください。</p>
<p>日本社会の中で安定した職に就くことが難しく、工場のラインで野菜の加工や冷凍食品加工、コンビニ弁当製造など、非正規で就業・失業を繰り返しながら子育てに奮闘する外国人保護者が多くみられます。</p>
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</div> 2016-12-14T07:35:03+00:00