全国の公立学校に日本語がわからない、海外ルーツの子どもが増えています。その数、4万3千人以上。うち1万人以上が学校で何の支援も受けられずにいます。
YSCグローバル・スクールでは、2010年から東京都福生市で海外ルーツの子ども・若者に日本語教育と教科学習支援、高校受験指導を行ってきました。年間約100名の生徒が通所していますが、周囲にこのような場がない子どもたちが全国に数多くいます。
その解決策として、2016年に同スクールの授業をオンラインでライブ配信する「NICO|にほんご×こどもプロジェクト」を開始。支援のない地域からも、日本語を学ぶことができるようになりました。
でもまだ、全国各地の支援が必要な子どもの数に比べれば小さな一歩です。
さらに多くの子どもたちに日本語教育を届けられるよう、Yahoo!基金のご協力を得て、先月から「NICO|にほんご×こどもプロジェクト」に特化したネット募金が新たに始まりました。
みなさまから寄せられた募金は次のことに活用されます。
- プロジェクトが広く認知され、よりていねいなサポートができるよう、専任の担当者を配置して広報・サポート体制を強化します。
- 培ってきたノウハウを公開し、各地のNPOや国際交流協会等と連携することで、オンラインで子ども向けの授業を配信する拠点を全国に増やします。
- 外国人ひとり親家庭や困窮世帯の子どもが利用できるスクール内奨学金を確保します。経済格差が日本語教育の妨げとならないよう、パソコンを持っていない家庭には貸出機材の整備なども進めていきます。
++++++++++++++++++++
来年4月の入管法改定以降、外国人の大人が日本国内で増え、海外にルーツを持つ子ども・若者のさらなる増加につながることが予想されます。
日本語も母語も未発達なまま放置され、学力を伸ばせない…という悲しい事態を、もうこれ以上繰り返したくないのです。子どもたちの未来を拓く新たな仕組みづくりに、あなたの力を貸していただけませんか? クレジットカードやTポイントで簡単に寄付できます。
読者コメント