■日本語■
あすか先生
小学校中学年までの子どもたちにはちょっとした工夫が効果的です。
ひらがな指導では、一文字ずつのひらがなカードを使って『う段』を中心に七並べのようなゲームをしたり、「ん」~「あ」の順に並べ替えたりします。日本語を使ったゲームをして盛り上がる時間と静かに書き練習に取り組む時間を区切り、メリハリをつけると子どもたちの集中力が増します。
初めて日本語を学ぶ子どもたちには、分かる喜び、通じる喜びを少しでも感じてもらい、日本語学習が学校生活や教科学習に繋がっていけるよう心がけています。
あきこ先生
YSCグローバルスクールの生徒は元気でひとなつこい子どもたちですが、抱える背景は様々で、自ら学びたいと集う大人とは違い、学習意欲や習熟度に差があります。どうすれば関心を持ってもらえるのか、いつも試行錯誤です。
子どもは集中できる時間が大人より短いので、切り替え時間を短くしたり、絵カードなどを使って視覚的に注意をひくようにしたり、時々ゲームを入れたりしています。
進度に遅れている生徒には、宿題など頑張ってきたことを褒め、学習意欲を削がないよう注意しています。生徒の年齢にもよりますが、書く練習に「日本語学級」を利用することがあります。
みゆき先生
初めは「みんなに日本の暮らしに早く慣れてもらいたい」と思うあまり、「教える」気持ちだけが先走って授業が単調になっていました。
授業中に「先生はあまり笑わないの?」と生徒に言われ、ハッとしたのです。彼らの大切な居場所なのに、自分自身が心を開いていないことに気づきました。
それからは仲間がいる、先生がいる、ホッとできる、YSCが楽しい、と思えるように努めています。
具体的な工夫のひとつとして、会話練習を多めに行ない、先生対生徒だけではなく、ペアでの会話やクラスでのアクティビティで全員と話せるようにしています。
『できる日本語』がおすすめの教材です。生活に密着した自然な会話で、基礎から応用まで幅広く練習を行えます。ことばや文法が定着できるようノートもあり、総合的な練習ができます。
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