外国ルーツの生徒の進路を支えるには?
日本人生徒の高校進学率が100%近い一方、外国にルーツを持つ生徒では非常に低いのが現状です。全国レベルの統計はなく全体像を掴みづらい状況ですが、いくつかの調査結果に基づくと60%前後ではと見られています。
「特別入学枠」を設けて一般生徒とは別の入試を行なったり、試験問題へのルビふり・試験時間の延長といった「特別措置」を取っている高校もありますが、地域によって対応にばらつきが大きく、そうした措置がないところも。「たまたまどこに住んでいるか」で外国ルーツの生徒の高校進学、ひいては将来に大きな影響が出ています。
外国人の子どもの高校進学率60%に留まる事態も-格差是正願い、支援者らが入試制度調査(田中宝紀) - Y!ニュース
こうした自治体や国レベルでの制度改正も重要ですが、当面は生徒たちをどう支えることができるでしょうか?
かながわ国際交流財団が発行した「あるあるマンガでよむ 外国につながる生徒の高校進学サポートガイド」はそんなときの強い味方。
「日本語ペラペラなのに、なんでテストはできないの?」、「『ダイジョウブ』は大丈夫じゃない!」などなど、外国ルーツの生徒と保護者との関わりでまさに「あるある!」な事例の4コマ漫画+解説という読みやすい構成で、誤解されがちな行動の背景と関わり方のヒントが紹介されています。
【本文より】
教育費をなんとかする!
経済的な理由で進学をためらう生徒・保護者には「子どもの教育費、どうする? ~教育費サバイバル準備読本」(発行:しんぐるまざあず・ふぉーらむ)も参考になります。
本人の日本語力にもよりますが、日本語を母語としない人にとっては難しめの文章です。冊子を本人に渡して読んでもらうよりは、周囲の方々が要点を口頭で説明するほうが確実に伝わりそうですね。
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